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新型コロナウイルス感染症「第6波」急拡大に伴う
感染症啓発メッセージ

 

 岐阜県では、新型コロナウイルス感染症が、第5波を上回る非常に速いスピードで急拡大しております。
 今回の感染拡大は、これまでの「デルタ株」より感染力が強い「オミクロン株」の市中感染が要因と考えられます。
 オミクロン株は、発症までの期間が約3日とこれまでより短く、発熱・咳・全身倦怠感・のどの痛み・鼻水・鼻づまりなど、かぜに近い症状の報告が多く、味覚・嗅覚障害は少ないと言われています。
 しかしながら、かぜに近い軽い症状であっても、感染力の強さから感染爆発に歯止めがかからなくなると、救急外来の制限や手術や検査の延期など、今まで受けていたこれまでの医療が受けられなくなり、医療体制が崩壊する恐れがあります。
 また、すでにワクチンを2回接種された方も、ブレイクスルー感染した事例が多数報告されており、注意が必要です。

 そこで、この感染拡大に歯止めをかけるためには、私たち一人ひとりが、感染のリスクがある行動を控え、自らの体調を管理することが重要です。
 市民のみなさん、いつ、どこで、感染するか、あるいは、既にご自身が感染しているかもしれません。そのため、
  ・マスクの着用
  ・手洗い
  ・人との距離
  ・定期的な換気
 こうした、基本的な感染対策の徹底をお願いします。

 ワクチンにつきましては、3回目の接種が始まりましたが、オミクロン株に対しても、一定の効果があると言われております。接種券が届いた方から、順次ワクチン接種をご検討ください。
 ワクチンの予防効果は時間の経過とともに低下するため、早めに3回目の接種を行うことが重要です。現在、ファイザー社製とモデルナ社製の2種類のワクチンがありますが、ワクチンの種類にこだわらず、1・2回目と異なるワクチンの交互接種も考慮し、少しでも早い接種をお願いします。

 日頃から体調に気を配り、少しでも異変を感じたら、外出を控えてください。そして、かぜのような症状がある場合には、医療機関の受診をお勧めします。
 自身の感染を防ぐために、また、大切な人を守るために、今一度、感染予防対策の徹底をお願い致します。

 


令和4年1月 大垣市医師会 会長 沼口 諭