校長 山川先生より
卒業生の皆さんは入学以来、不断の努力を積み重ね、看護に必要な幅広い知識・技能の習得はもとより、生命の尊厳と人間愛を基調とした豊かな人間性を兼ね備えた行動力のある医療人を目指してきた。昨今、国内外を取り巻く社会情勢は不安定な状況が続いているが、医療を取り巻く環境も大きく変化している。高齢化社会はますます進展し、長寿時代を迎えるなか、医療・福祉に対するニーズも一層、複雑・多様化し、それらに対応する看護職の役割は、極めて重要性を増している。

本校は、皆さんのような向学心に燃えた准看護師が、さらに上位の看護職を目指す教育の場として、学習環境の充実等に努力をしてるが、講義を担当する講師の先生方はもちろん、実習施設として学生の受け入れをお願いしている大垣市民病院をはじめ、多くの医療・福祉施設の方々の温かい理解のもと支えられてる。卒業生の皆さんは、こうした当地域の力強い支援のもとに今日を迎えることができたことを深く胸に刻み、本校で会得された知識と技能を遺憾なく発揮し、更なる精進を心から念願すると、式辞を述べました。

卒業生を代表し、炭竃さんが

 れぞれの思いを胸に、初めて校門をくぐった時には、遙か遠くに感じた卒業。今、振り返れば、月日の流れはとても速く、これまでの様々な記憶が呼び起こされます。
桜舞う四月、先輩方の凛とした姿を見た時に、憧れをいだいたことが、つい昨日のことのようです。そして教室で初めて出会った仲間たち。幅広い年齢層、一人一人環境の異なる仲間との出会いがあり、期待と不安で胸を膨らませ、学校生活が始まりました。
 学内では看護に必要な多くの科目を学び、試験にも取り組みました。帰りの時間が遅くなることや睡眠時間を削って勉強したこともあり、家庭や仕事、学業の両立は思っていた以上に大変でした。私の選んだ道は正しかったのか自問自答し、もうあきらめてしまおうかと何度も思いました。しかしそのたびに看護を学びたいという初心に返り、頑張ってきました。
 領域実習では、多くの患者さまやご家族と出会うことができました。在宅看護論実習では、日中、自宅で一人、過ごされる療養者さまを訪問させていただきました。直接的な援助はありませんでしたが、明るく会話する訪問看護師さんや学生の私を「まっとったよ」と嬉しそうな笑顔で迎えてくださいました。看護はそばに寄り添うことで、療養者さまの心を満たし、支えになれることを実感しました。また在宅看護は生活に視点をあてる必要があるため、戸惑うこともありました。しかし様々な家族背景や生活環境を理解する事で、その人らしく生きるための看護ができることを深く学びました。一緒に学び、協力し合った仲間達。落ち込んだ時や不安になった時「みんな一緒だよ」と励まし合い、時には冗談で明るく吹き飛ばしてくれる仲間もいました。そして何より、看護を突き詰めるために、納得できるまで調べたり、話し合ってきた仲間、臨床の経験が少ない私に自分の経験を何でも教えてくれた仲間ができたことは、大切な宝物となりました。
 また、失敗をしてしまった時「人間はミスをしてしまうもの。その後の行動が大切だよ」と言って、学ぶ機会を与え、温かく見守って下さった先生方。その優しさと、勇気を下さった先生方のおかげで、前向きに頑張れる強さを身につけることができました。
 
 今日卒業を迎えるに当たり、一人の看護師として命に対する責任の重さを感じ、入学前とは違う希望と不安を抱いています。ここにいる仲間たちと学んだことを胸に、新たな一歩を踏み出していきたいと思います。これからも、それぞれの目指す看護師像に向かって努力を惜しまず、頑張り続けていきたいと思いますと、答辞を述べました。
 ご来賓の皆様には、ご多忙中にもかかわらず、ご来駕いただき、錦上華を添えていただきましたこと深く感謝申し上げます。
 卒業生45名、たくさんのご来賓各位から祝福を受け、元気に巣立ってまいりました。
これからは、この3年間、本校で修得した知識や技術を活かし、看護師としてそれぞれの地域で、医療福祉の向上に大いに活躍してくれるものと確信しております。今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。